季節のテーマ

新しい環境への入園・入学準備

初めて保育園などに入所し、新しい環境で過ごすご家庭のみなさま。
食物アレルギーに関して、面談などで伝える場合、初めてで不安や心配なこともあるかと思います。

学校・保育所の「(アレルギー疾患用)生活管理指導表」の提出を求められます。事前にアレルギー専門医の診察を受け、記入してもらう必要があります。
保育所用はこちら:(PDF: https://www.mhlw.go.jp/content/000512752.pdf)

先生や担当者との面談で確認したいことやお願いしたいことは、当日に確認・伝え忘れを防ぐためにも、事前にメモする又はまとめておきましょう。

今までのアレルギー発症の経過、アレルギー症状(どんな時に、どのような症状が出やすいか)をまとめておくとよいです。
当日の面談時にすべてを伝えきれない場合も想定し、紙にまとめておくと上手に伝えられます。

本ページでは、厚生労働省がアレルギー疾患をもつ子どもたちの適切な管理や配慮をするために発行している「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」をもとに、項目にそって伝える内容をまとめました。

生活管理指導票(保育所を例に説明しています)


この生活管理指導表は、保育園生活で特別な配慮が必要な食物アレルギーなどのお子さまに限って、医師が作成するものです。

事前にこのような生活管理表をご覧になり、ご家族も内容を把握し、まとめておくと、保育園との相互理解に繋がりやすく、園で留意や対応してほしいことにもつながります。

病型・治療


◆即時型は、原因食品を食べて2時間以内に症状が出現するものをいいます。
アナフィラキシー、アナフィラキシーショックを過去に起こしたことがある 場合は、
・いつ(何ケ月又は何歳のころか)
・その時の原因(原因食品)
・具体的な症状(蕁麻疹、喘鳴、呼吸困難、嘔吐、腹痛など)
・エピペンを打ったか?臨時薬をのませたか?、またその後の経過など今までの症状を具体的に伝えられるようにしておきましょう。


◆アナフィラキシーとは、アレルギー症状が複数の臓器において、同時かつ急激に出現した状態を指し、時にアナフィラキシーショックを起こす場合もあります。
即時型の食物アレルギー病型と同じく、今までの経験や症状をまとめておきましょう。


◆①明らかな症状の既往
・症状が出た時の時期、状況、状態を整理
・エピペンを使用したか、内服薬を使用したか…など
②食物負荷試験
・食物負荷試験のこれまでの経過
・現在、自宅で食べられる量…など
④未摂取
・未摂取の理由(医師の指示、食物負荷試験未実施、自宅で食べたことがない…など)
状況や情報を面談で伝えられるよう整理しておきましょう。


◆内服薬のみ持っているのか?
2のアドレナリン自己注射「エピペン」も処方され、一緒にもっているか?
エピペンを使ったことはあるか?
持っているけど、今まで使ったことがないか?など伝えるようにしましょう。

園での保管場所や、園外に出かける場合の持参についても、事前に確認しておきましょう。

保育所での生活上の留意点


◆この欄に〇がついている方は、園から詳しく聞かれる可能性があります。
普段使っている商品(具体的な商品名や会社名など)を事前に把握しておきましょう。


◆2.原因食材を教材とする活動の制限
豆まき(大豆)、粘土(小麦)や、工作(牛乳パックや卵の殻容器の利用)
などの活動に関して、園での活動に制限がある場合、具体的に伝えられるようにしておきましょう。

3. 調理活動時の制限
ケーキなどのおやつやカレー作りなどのクッキング、また園外保育での調理体験などの活動に制限がある場合も、2と同様、具体的に伝えれるようにしておきましょう。

4.その他
遠足や運動会、夏祭り、宿泊体験などの非日常体験では、誤食などの事故がおこりやすくなります。不安な点があれば聞き、事前に詳しい内容が決まっていない場合は、日が近づけば事前に教えてもらえるよう伝えつつ、確認を忘れないようにしましょう。


◆ここで伝えること
アナフィラキシーやアナフィラキシーショックなどの症状が出た場合の、具 体的な対応(例:まずは目を洗い、かゆみや腫れがひかない時は、臨時薬を 飲ませて欲しいなど)

★本人の理解★
年齢や理解度によっても、自分のアレルギーを伝えたり、表示を確認できるか、アレルゲンの入った商品を勧められたら断れるかどうかは様々です。
いまのお子さまの状況がどのくらいかを伝えておくことも大切です。
※小学校はこちら(公益財団法人日本学校保健会)
https://www.gakkohoken.jp/books/archives/232

●「もしものとき」のために

夏の外出先で地震!そんな「もしもの時」のために

2023年ゴールデンウィーク中の5月5日、石川県能登地方を震源とする震度6強の地震が発生しました。
その時、現地で人々がどう行動したのかという調査が発表されました。
https://www.asahi.com/articles/ASR5D6SJ5R5DPLZU006.html
それによると、「携帯電話の画面を見る」、「揺れを身構えて待つ」など約8割の人が防護のための行動をとらなかったという結果が出ています。

家や学校で地震が起きたときの対応や非常持ち出し袋の準備はできていても、旅行先の知らない土地で地震に遭遇したときに、どう行動すればいいのか、何を持っていたらいいのかわからないという方が多いのではないでしょうか?

あわてないためにも、旅行やお出かけの際、最小限度必要なものを入れる小さな持ち出し袋(ポーチ)を持つことをおススメします。

最小限度必要なものを入れる非常持ち出し袋の中身は

Team-Allergyがオススメする小さなポーチの中身

・常備薬/ エピペン(吸入器・お薬手帳のコピー)*使用期限に注意
・緊急時アレルギーカード
(緊急連絡先・かかりつけ医・アレルギーの種類・症状などがわかる書類)
・マスク(喘息対応のためなど)
・扇子(暑さ対策)
・食べられるお菓子(一晩対応できるもので、栄養価が高く賞味期限の長いもの)
(例:「えいようかん」、あめ、ラムネ菓子などの軽くて持ち運びやすい菓子類、必要に応じてミルクなど)
・ホイッスル(助けをもとめる際に)
・小さな携帯用トイレ・ウェットティッシュなど
・100円硬貨と10円玉2~3枚(公衆電話用)
・子供の遊び道具(折り紙・あやとり・鉛筆と紙など)
・家族の写真(はぐれた時や、淋しくならないために)
*必要に応じて充電器(モバイルバッテリーなど)

 

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